まさにモウンガ劇場。
そんな試合だったように思います。
本日の東芝vsトヨタ戦ですが
28ー12で東芝が勝利しました。
前半は、トヨタが凄い圧力のディフェンスで
非常に拮抗した前半でした。
ちょっとトヨタが飛ばしすぎかなと思うぐらいに
とても激しく、速く、集散の反応も鋭かったです。
トヨタの強さを感じる序盤でした。
一方の東芝は、序盤からその勢いに押されてか
落ち着きがなく、アタックの判断ミス、パスミスが多かった印象です。
小川選手の表情や動き自体にも
あまり落ち着きを感じませんでした。
相手ゴール前の貴重な得点チャンスもこの試合は
ミスが多く、中々得点チャンスをモノに出来ませんでした。
中々苦しい。
そんな試合でしたが、フリゼル、モウンガ選手が
さすがのプレーを見せてくれました。
前半29分、大外で待っていたフリゼル選手が相手の10番を振り切って
チャンスメイク。
小川選手までつながって、東芝のトライとなりました。
試合が拮抗していた68分、東芝の2トライ目。
サインプレーでフリゼル選手が相手3人のディフェンスを
物ともせず、トライを決めてくれました。
物凄く大きなトライでした。
フリゼル選手は、大きく、強く、速く、器用で、頭がいい。
この試合も終始、中盤のキーマンとして
活躍しつづけてくれました。
続いて、モウンガ選手ですが
MOMにふさわしい、素晴らしいプレーと試合のコントロールを
見せてくれました。
東芝が危機的な状況でも、得点チャンスのときでも
冷静に、鋭く、正確に、高次元のプレーを見せてくれました。
こういう選手が日本でプレーしてくれているなんて
本当に幸せなことだとつくづく感じます。
72分の東芝の3トライ目もステップと強さ、スピードで
サイズのあるフィフィタ選手を振り切ってラインブレイクして
森選手のトライを演出してくれました。
モウンガ選手は、ランで仕掛けると
かなりの確率でチャンスにつながる気がします。
大きい選手ではないのに
相手を振り切って抜けるということは
体幹が異常に強いんですかね。
あのサイズで軽く蹴ってるように見えても
飛距離が凄いところもいつも不思議に思っています。
トヨタの丸山選手(175cm、80kg)とそこまでサイズも
変わらない(176cm、83kg)ので、日本の選手にとっては
本当に参考になる選手だと思います。
東芝は、チャンスのときのラインアウトのミスは
非常に勿体なかったですが、スクラムは終始安定していました。
そして、ペナルティーが少なくなった点、
ディフェンスは素晴らしかったです。
ここ数試合、東芝のペナルティーが非常に少なくなりました。
この試合も7。(トヨタ15)
東芝のブラックアダーヘッドコーチが
ペナルティーが多い選手に面談をして
指導をしたことが大きく影響している感じですね。
ディフェンスもミスタックル14(トヨタ36)が少なく
大きなピンチも少なかったです。
大きくラインブレイクされることもほとんどなく
強豪トヨタを12点で抑えました。
トヨタは今季の試合の中で12点は最小得点です。
今の東芝の強さはディフェンスにあると言えます。
今季の東芝が取ったトライ数29は、他のチームと大差がありません。
でも、東芝の失点数132はリーグ2位となっており、これが今の東芝の強さです。
もちろん、序盤で強豪との対戦が多い中でも
他のチーム並みのトライを強豪からしっかり取れているということは
東芝の攻撃力も素晴らしいのですが、今日のトヨタ戦を見ると
やはり今の東芝の良さはディフェンスかなと感じました。
これで2008年以来、15シーズンぶりの6連勝です。
しかも、相手は強豪ばかりの中での6連勝です。
(静岡、サントリー、神戸、クボタ、ホンダ、トヨタ)
ようやく強い東芝が戻ってきました。
ファンとしては、こんなに嬉しいことはありません。
次の試合までしばらく時間があります。
次戦は2月24日。
かなり疲れがたまっている選手も多いと思いますので
ゆっくり体を休めてほしいと思います。
見事な勝利でした。ありがとうございました。